2025.06.18
ブログ
父と俳句
過去ブログを見返すと、昨年の6月は父親の話を掲載していました。せっかくなので、今年も父親の話をしてみようと思います。
父、豊和は後年、俳句に凝っていました。毎年、蛤塚忌に合わせて来垣し、その年ごとのテーマで俳句を投稿するのを楽しみにしていたものです。長く続けられる趣味だったようで、句作の中で気にいった作品はいくつか短冊にして床の間に飾っていました。果たして上手な詠み手だったのかは、私では判断しにくいところですが、それはさておき暑い夏が巡ってくるたびに思い出す句があります。
「信長が癇癪起こす暑さかな」
自信作だったわりには選外になってしまい、本人は不本意そうでした。覚えやすさもあり、私はお気に入りです。短冊は母が管理しており時々交換されているようです。今年もこの句が仏壇に飾られ、我が家に夏の訪れを告げてくれるでしょう。